迷い猫が最後に伝えたかったこと

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平日の朝に 仕事をしている 彼に会えるのかと疑問に思いながら 部屋を出ると 隣から同じように彼は出てきた 私服だ。 彼はこちらに気づいた 「あれ?今日お仕事、お休みですか?」 彼に言われて私は、頷いた 「あなたは…?」 「俺も休みなんです。有給使ってて」 と答える 彼は自分の家の鍵を閉めた 「それじゃ…」 と彼は私の横を通りすぎる 「あの……!」 呼び止めると、彼は振り向く 「え……はい」 「ミルクって、あなたの猫ですか…?」 そう聞くと 彼は、黙ってしまった もう、不思議に思われても 構わないと思った けれど、彼は 「もしかして、あなたのところに お邪魔していましたか?」 と、申し訳なさそうに聞いてきた
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