迷い猫が最後に伝えたかったこと

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「君は、隣の家の猫なのかな」 實寶なんて、めずらしい名字だし なんと読むか分からないが 大翔というのも ミルクのネームプレートと一致している 「飼い主は、隣の部屋だよ 君は、出るところ間違ったんじゃない?」 そう話しかけると ミルクは、そのとき床にくっつき 少し丸くなって 長い尻尾を上下にゆらしていた …ふてくされたように見えた 「君は、何の用事で私のところにきたの?」 そう聞くも ミルクはそのままだった そして、大きなあくびをした ふてくされたのではなくて ただ、疲れて 眠たくなっただけのようだ さすが、猫……マイペースだ 「寝るの…?」 と、聞く前にミルクは眠ってしまった 「まぁ、いいか。 実は大した悩みもなく 明日にはいなくなってるかもしれない」 私は、部屋の電気を消す 「明日には霊も見えなくなって また普通に戻ることを願って、私も寝る」 私はベッドに入り、寝てしまうことにした
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