あいつの料理

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「やっぱ可愛いとこあるなぁ…」 勇希宅で夕飯を済ませ、自分の家に帰った。 自分の部屋のベッドの上で、そうポツリと呟く。 勇希はこんな俺とは違って人懐っこいし、顔だちも男の俺から見ても爽やかだし、カッコいいと思う。 そんな勇希がモテないはずがない。 「…ん?」 その時、ふと疑問に思った。 ここ最近、恋愛関係の話を聞かないな…と。 大学は高校より出会いとかきっかけとかが多いはず。 勇希ほどの人間なら彼女がいてもおかしくはないのだが。 勇希が高校の時言っていたタイプの話。 可愛くて、オシャレが大好きな女の子。 大学なら高校以上に可愛くてオシャレな女の子がいっぱいいるであろう……なんて考えていたら 「…あれ、なんだ…?」 妙に胸のあたりに違和感を感じた。 なんて言うか、息苦しさもある。
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