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俺はこの時から、ある計画を立てていた。
バイトを始めた一番の理由は、彼女にあるものをプレゼントしたいと思っていたからだ。
「この留学って…」
「秋学期から一年。
あっという間だろ?」
一年…。
「楢崎、元々向こうの大学に進学したかったんだろ?
教授からの推薦があった方が確実に有利だし。
ってことで、お前をお墨付きにしたから頑張れよ」
「お墨付きって…。
いや、俺は無理ですよ。
第一研究もまだ先が見えていない状況だっていうのに…」
「お前らはいい研究をするよ。
それは確証する。
こっちで一年勉強するのと、向こうでの一年は違うんだよ。
海外生活の長い楢崎ならわかるだろ?
俺は実力がある奴にしか推薦書を書かない。
落ちたら落ちたでいいし、受けるだけでもいいから」
「でも、もし受かったら…」
「…何?
離れたくない相手でもいるわけ?」
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