貫いた嘘と真実③

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それからも、俺は相変わらず多忙を極めていた。 寝る間を惜しんでのバイトと研究。 そんな生活が続く中、葉瑠とはほとんど会えない状況が続いていた。 「怜斗の彼女、この前初めて見たけど可愛いじゃん」 バイトの休憩中、先輩の一言に思わず顔が緩んだ。 「有里果も見ただろ? 彼女に対する怜斗の甘々といったら。 超ベタ惚れじゃん。 彼女のためにシフトも倍以上に増やしてさ。 プロポーズするんだろ? 意外に一途というか健気というか…」 「その話はいいですって」 「……え? プロポーズ? 怜くん、葉瑠さんと結婚するの?」 有里果(ありか)が驚いたように静止した。 有里果は、同い歳のバイト仲間だ。 バイトの初日に自己紹介された時、前に会ったことがあると言われたけれど、全く覚えていなかった。 人懐っこくて愛嬌いっぱいの有里果を、俺は妹のように可愛がっていた。
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