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何度目の電話だろうか。
電話を執拗にかけ過ぎてわからなくなるほどだった。
毎回小さな望みを電話に込めるも、返ってくる返事は決まっていた。
その後も何回か彼女のマンションを訪れたけれど、帰りの足取りはいつも重かった。
そんな日々を繰り返しながら、気づけば長期のグループ研究は終わりを迎えていた。
俺はというと、肝心な時に体調を崩してしまった。
寝不足の上、疲労が積み重なっていたせいか、気づかないうちに身体が悲鳴をあげていたらしい。
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