貫いた嘘と真実③

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「そのつもりだよ」 「……本気なの?」 どうしてみんな同じ質問しかしてこないんだ? 本気じゃなければプロポーズしようなんて思わないだろ。 『まだ若いのに』、『そんなに早く決めていいのか』 決まって返ってくる言葉たちにうんざりしていた。 「本気だよ。 先輩もペラペラ話し過ぎ。 じゃあ、俺もう時間なので先に上がりますね。 お疲れさまでした」 返事を待たないまま言い逃げすると、そのまま更衣室を去った。 葉瑠に連絡とろうとしたその時、ズボンのポケットから携帯の振動が響いた。 『あ、もしもし怜斗? 今大丈夫?』
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