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ちょっと怖そうな担任の内田先生が、新入生を体育館から教室へと誘導。
「あの先生、いかにも体育会系よね」
「自己紹介で体育と水泳部の顧問って言ってたじゃん」
男子より女子が多い高校だけに、若い内田先生は既に注目の的だった。
……そっか。
担任は水泳部の顧問なのか。
「ねぇ、円香は水泳部に入らないの?」
階段を昇っていると、同中だったユマに声をかけられた。
「あ、うん。もう水泳はしない。ここでは何しよっかなぁ」
「えー、もったいなっ! 中三の頃までバリバリ泳いでたじゃん! 体の不調?」
「そんなんじゃないよ。ユマは何に入るの?」
「私はもうテニス部って決めてるんだ」
「ユマ、確か中学の時はバドミントン部だったよね?」
「そう、この城北にはないから」
「あー……」
話しながら、踊り場の窓から見えたプールに、一瞬、目を奪われる。
凄くキレイなプールだった。
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