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「……っ……」
「……おい、大丈夫か」
咄嗟に手はついたものの、わりかし派手に打ち身をし、色んなところを擦りむいてしまっていた。
「……血出てるじゃん」
その上級生が言うように、膝と掌、そして手首の皮が剥けて血が滲み出ている。
擦り傷はさほど酷くなかったけど、捻挫でもしたのか、手首はズキン、と痛みが走った。
「保健室、すぐ下にあるよ」
上級生が私に手を貸してくれた。
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