はじまり

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僕「勇者は、モテモテだよね……」 友「ぶっ。な、なにを言うかと……」 僕「だって、夜の居酒屋で綺麗なお姉さんたちに囲まれて、腕組んで、みんなを喜ばせるような言葉をかけて、そんな勇者も楽しそうで……。」 友「待て。」 僕「え?」 友「いいから待て。」 僕「うん。」 友「それで、お前はどうしたい?」 僕「うん?」 友「いや、だから、その、だな……。」 僕「勇者は」 友「待て!」 僕「うん!」 「「………」」 友「その、勇者と同じ場所に行くのか?」 僕「え?うーん…。」 友「もういい!いいから特訓!」 僕「待ってよ!その、僕……あれには、少し怖い気がして……勇者になったら、ああなるのはちょっと………。」 友「…………いくぞ!」 僕「あわわわわわ!待って!待ってよ!」 友「うるさい!モテモテよりも戦いを怖がれよ!勇者なんだから愛されて当たり前だろ!勇者をなめんなぁ!」
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