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僕「ぜぇ……はぁ……」
友「お、おい!今日はどうしたんだ!ボロボロじゃないか!」
僕「へへっ。ここに来る前に魔物に襲われてる人がいたから助けちゃった………。」
友「そ、そうか。じっとしてろ。回復魔法で傷口を塞いだら横になるんだ。薬草を傷口に当てて痛みを抑える。魔力も減ってる……。勇者が町を出ていってから、調子に乗った魔物が……。」
僕「大丈夫。話通じなかったのは悔しかったけど、もう……倒したから。いてて……。」
友「良かった。お前が生きてて。」
僕「うん。君も、ね。」
友「俺か?俺はそう簡単にくたばらないって。」
僕「そうじゃなくて。……君も狙ってたんだ。その魔物。」
友「まさか……。」
僕「うん。前に君を殺そうとしてた……。」
友「俺を、あの日……。」
僕「僕はまた守れたんだよ、君を。」
友「あぁ。お前は勇者を目指してるからな。よく頑張ったよ……。」
その後、勇者見習いの少年は助けられた人間と共に町へ行き、俺はひとりに戻った。
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