はじまり

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数日後 友「変な気分だな。平和というやつは。」 僕「魔物と人間の共存は怖い?」 友「正直な。地域によって、一部種族の家畜と市民の部類分けがややこしい事案が多い。主張できない種族は家畜となり、暴力でしか表現できない種族は淘汰される。 それが、人間社会だけではないのも不安だ。」 僕「まだここはまともな方だよ。それより、いよいよだね。」 友「あぁ、誕生日だな。おめでとう。今日から試験を受けるんだろ?」 僕「うん。向こうの大陸で勇者が頑張っている間、こっちの大陸でも町を守れるほどの強い人間がほしいんだって。」 友「人に選ばれる勇者を選んだか。お前なら、何かを成し遂げた後に勇者になると見込んでいたんだがな。」 僕「まあね。本当は肩書きに興味はないけど、みんなを守れるならそれでいいんだ。それに、君と正式に冒険できるんだったら願ったり叶ったりだ。」 友「私も、守ってくれるのか?」 僕「勿論。その為に山を登って君に会って勇者を目指したんだから。」 友「うぬぼれるなよ?」 僕「わかってる。じゃ、行ってきます。」
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