はじまり

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僕「明日、勇者がこの近くにある教会に来るんだって。」 友「俺は行かないぞ。興味ない。」 僕「そっか。神父さんと学校のみんなが勇者に会いたがってたよ?」 友「俺は違う。お前はどうなんだ?」 僕「行くよ!勇者の話は貴重なんだよ!」 友「ふーん。」 僕「どんな魔物と戦ったのかな?どんな出会いがあったのかな?新しい魔法はあるかな?珍しい薬草や果実を持ってきたかな?僧侶のお姉ちゃんや戦士のお兄ちゃんはうまくいっているかな?伝説の鎧、見つかったかな?」 友「勇者は……なんで来るんだ?」 僕「神父さんから聞いたんだけど、魔法使いの女の子から魔法で知らせが届いたんだって。大丈夫。みんな元気だって。」 友「そうか。元気なら俺の思い違いか。」 僕「なんの?」 友「な、なんでもない。ほら、いくぞ!今度は魚釣りだ!どっちが大物か勝負だ!」 僕「う、うん!」 友「(教会に死んだ仲間を埋葬したりするからな。あとは、解呪やら浄化やら。)」 僕「(あれ?釣りって、勇者になるのに必要なのかな?)」
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