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そこまで思ってまさか・・・と担任の方を見ると笑顔が向けられていて、タイミングが悪かったなと気持ちが沈んでいく。 「月末に追試をすることになったんだけどね、この2人殆どの教科が追試なんだよ。だから教えられるだけでいいから放課後少しだけでも2人に勉強を教えてあげてくれないかな?その代わり霧留君の要望を出来るだけ聞くことにするよ。」 要望を出来るだけ聞くという担任の言葉に心を動かされた俺は克昭と2人きりになるわけでもないからと担任からの頼みを受け入れることにした。 「わかりました。放課後1時間でよければ2人に教えます。追試がどうなるかは本人次第なのでそのあたりは保障しませんよ。」 「それはわかってるから大丈夫だよ。芳村君は進路が専門学校だから赤点回避できれば卒業でいいけど、高里君は大学進学を希望してるんだからこのままだと大学に受からないままになるんじゃないかと先生は心配なんだ。」 たしかに殆ど追試となる出来だと大学入試でもまともに回答できないで受からないということもありえると思う。 愛しの彼女と一緒の大学に行くんじゃなかったのかよ、と内心思いながらも2人のテストの答案を担任に渡されて見てみると、基礎からして2人はわかっていないのではという結論に達した。
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