【2】

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俺は窓を閉めてカーテンも閉め、部屋の電気を消した。 このまま克昭のことが思い出に出来たらいいのに・・・。 それでも、俺は男を抱ける人間だから、克昭に知られる前に、離れるのが一番だ。 もう少し、卒業まで知られずに居られたら、なんとかなるはず。 ごめん、克昭・・・好きになってごめん。 気持ち悪くてごめんな・・・。 だから、卒業を最後にもうお前に関わらないようにするから・・・。 明日もまた壱那の所にいくから、お風呂にいかなきゃ・・・。 そう思ったのを最後に俺の意識は途絶えた。 目を覚ました時には外は明るく、時計を見ると8時になるころで、待ち合わせ時間は何時だったかと携帯のメッセージを確認すると、10時になっていてホッとする。 慌てて風呂場に行きシャワーをして、準備をしていく。 自分の勉強道具も一応あったほうがいいかもしれないと、バッグへ詰め込み玄関を出た。 「蘭華!?お前、もう、大丈夫なのか!?」 「大丈夫・・・だと、思う。」 会いたかったけど今はお前にだけは会いたくなかったよ。 お前のせいなのに、なぜ心配するのかわからない。 八つ当たりだとわかっていても、口には出せないけれど、どうしても責めてしまう。 無神経な克昭は嫌いだ。 でもその何十倍も好きなんだ。
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