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入試に関しては連絡がつかないだろうから俺を待つことはないだろう。
「壱那がそれでいいっていうなら俺が何か言えるわけないじゃん。携帯はまだはっきりしないからわかったら教えるよ。今使ってるのを解約するのは確実だと思う。」
「わかった。きっと電話はパソコン使ってネットで通話のほうがいいかな。俺も準備しとかなきゃ。次の土曜日暇なら見に行きたいんだけど付き合ってくれる?」
今のところは日曜日に昨日の予定が移動しただけで、何の予定もない俺は壱那に頷いた。
勉強と言っても自分のは夜にやるし、きっと克昭も俺が家にいる時間とかに聞いてくるだろう。
もし克昭も勉強したいと言い出したら、日曜日に一緒に入れてやってもいいのではと思う。
「壱那には全部教えてあるから別に泊まっても問題ないのか。」
「金曜の夜、来る?泊まっても大丈夫だよ。」
壱那の言葉に違う意味も込められているだろうことに気づかない振りをして蘭華は壱那に甘えて泊まることにした。
既に一線を越えてしまっているせいか境界線がよくわからない。
「一度家に帰って着替えや勉強道具も持っていくよ。」
「わかった。蘭華と泊まり楽しみだなぁ。」
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