貫いた嘘と真実④ 

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『……っ』 無数の涙が地面にこぼれ落ちていく。 色を失った俺を見て、美桜はただじっと、その姿を見つめていた。 『……さよなら、怜…』 美桜の声は震えていた。 すべての目的を果たした美桜は、何を得たのだろう。 記憶とは惨酷なものだ。 消したくても、消したくても、消えない。 どこまでもついてくる。 永遠に、ずっと、そしてこれからも。 俺は無理やり過去を封印させると、ぎゅっと目を閉じた。
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