貫いた嘘と真実④ 

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「おい、隆二。こんなところで寝たら風邪ひくぞ」 「あ~…もうダメ…」 飲み始めて一時間も経たない頃。 先にフェードアウトしたのは隆二だ。 床にへばりついたまま、ビクともしない。 泥酔する隆二を眺めながら、盛大なため息を吐いた。 「飲み過ぎなんだよ…」 浴びるように飲みやがって。 明日起きれんのか? と思いつつも、爆睡する隆二にタオルケットをかけてやる。 幸せそうに眠る隆二を見て、フッと笑みがこぼれた。 簡単に片づけに入ろうとしたその時、ふと、テーブルの上に置かれたキラリと光る指輪が視界に入った。 その指輪をそっと手に取ると、同時に、あの日の映像がじわじわと浮かび上がる。
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