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ーーーーーー 闇の中、紫の光が煌めきだす。 「…ようこそ、真木博士」 暗がりの男は紫の光の中から現れた男に声をかけた。 「貴方も望んでいるのですか…世界の終末を」 「…終末か。実に悲観主義者(ペシミスト)的な考え方だね」 「ペシミスト…ですか」 「君が終末を望む訳は聞かない…利用はさせてもらうけどね」 「…お互い、良き終末が訪れんことを」 不敵に、二人の視線がぶつかり合う。 が、真木と呼ばれた男は踵を反し、部屋を出ていった。
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