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バシィッ!
男は子供が部屋の壁に倒れ込む程の勢いで頬を張り倒す
「はい、わかりました…すみませんでした」
子供は男の言う通りに風呂場へと向かう
古い木造立てのアパートでシャワーをつかうと部屋に音が伝わってくる
「あいつ、生意気にお湯使いやがってガキなんだから水で充分だろ!」
と、男が立ち上がると母親が重い口を開く
「もう少し…優しくは出来ないかな…」
声は震え明らかに脅えていた
何故ならこのようなことを言えば男が暴れ出すのはわかっていたからだ
しかし、もう言わずにはいられなかったのだ
子供はシャワーを終え新しいボロボロの服を着ていると
「お前がそんなんだからだめなんだろ!今、厳しく躾けなきゃどうしようも無い大人になるんだぞ!」
バシ!
「今まであのガキをお前が甘やかしてきたから今ツケを払っているだけだろうがよ!」
ドカ!!
男は嬉々とした表情で母親を殴り、蹴り飛ばす。
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