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一人の男の子がうつむく宮吉津の髪を鷲掴みグイっと顔を上に向けさせる
無理やり上に向けさせられた宮吉津の顔は男の子達の言うとうり涙を流し泣いていた。
口を一文字に閉じているが悔しいのであろう、その口は歪んでいる。
時折ヒック、ヒックっと小刻みに息を吸っている
声に出して泣きたいのだろうがグッと声を押し殺して我慢していた。
目を赤くし大粒の涙を頬に流している
そんな顔を見た男の子達は宮吉津とは対照的に大声で笑う
「アハハッ!なんだよコイツ!」
「ブッサイクな顔して泣いているよ」
アハハハハハ!
「うるさいから、やめなよ」
シン…っと教室が静まる
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