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その声は決して張り上げるような大声ではない。
しかし、ガヤガヤとうるさかったはずの教室にいる生徒達のほとんどに聞こえた。
それは教室にいた生徒達は皆、イジメグループの行動を密かに気になっていたからだ
気付いていないフリをしてその言動を注視していたのだ。
だから聞こえた
亜月 稔がイジメグループに言った言葉を…
イジメグループの一人が稔の前に立ちドンっと机の上に手を叩き乗せる
「は?なんか言ったかぁ!聞こえなかったんだけど?」
カースト制度では稔も最下層の一人だ
稔自身も宮吉津と同じで誰ともグループを形成させていない
イジメグループが稔の言うことを聞くはずが無い。
逆に稔を威圧しイジメの対象にしようとしはじめる
「うるさいから…黙ってろって言ったんだ」
イジメグループの威圧に稔は少しも怯まない
それどころか高圧的な口調で返す
イジメグループの男の子達はニヤリと稔を見下しながら卑猥な笑みを浮かべる。
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