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「亜月、おまえ何をしたかわかっているのか?」
コクリと頷く稔…
稔は生徒指導室のソファーに座っていた。
両手を膝の上に置き背筋を伸ばして目の前にいる4年3組の担任
つまり稔のクラスの担任、谷坂孝一を見つめてその問いかけに頷いて答える
担任の谷坂も稔と同じようなソファーに座り稔と対面して話をしていた。
谷坂と稔の間には長く黒い漆塗りの高価そうなテーブルがあった
その長方形の黒いテーブルには白いレースが敷いてある、おそらくそのレースも高価な物なのだろう
当然ながら、その白いレースが敷かれた高価そうなテーブルの上にはお茶の1つも出ていない。
谷坂はスー、と息を吸い込み、また稔に問いかける
「何故、あんな事をした?」
「うるさかったから…」
谷坂の問いかけに即答するもなんとも短絡的な答えが返ってくる
谷坂は表情には出さないものの、少し動揺する
そんな理由で!?あんな事をするのか?この子は…
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