18.二度目のサヨナラ

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その後は意外にもあっさりだった。 大口を叩いていた割には、大事に発展することもなく。 むしろ、「娘が悪かった」と、役員に謝罪される始末。 どこかで一連の騒ぎを小耳に挟んだのだろう。 これであいつらも、いい方向に向かってくれればいいんだけど。 「あれから来ないね、白河さん」 仁野が悲しそうにつぶやく。 「…そうだな」 週明けの社食は相変わらず混んでいた。 あれから一週間が経ったというのに、彼女は一度も社食に足を運んでいない。 「俺…慣れ慣れしかったよな。 あー…謝りたい」 仁野は彼女にしたことを相当悔やんでおり、彼女の立場を悪くさせてしまったことに責任を感じていた。
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