19人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
「電車にもすっかり慣れましたねーアタシ。 これはもう電車マスターと呼ばれて然るべきじゃないですかね？」
「全国の電車好きな人達に怒られそうな話だな」
電車に乗りながらそんな事を話す。 しかし、確かに以前に比べると随分と落ち着いて、なんか慣れている感じはするな。
「でもアタシ、これはホントに凄いなあと思ってるんですよ？」
「これ？ 電車の事か？」
「ですです」
座席に手を当て、少し真面目そうな顔で言うリーニャ。 パーカーから覗くその瞳は、見かけに不釣合いなくらい大人に見えた。
最初のコメントを投稿しよう！