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「人間は、アタシ達獣人族に比べ身体能力はかなり劣っています。 こっちの世界の他の動物と比べても、その非力さは深く考えずともわかると思います。
でも、それを覆すように人は知恵と武器がありました。 その知恵が、こんなに、こんなに素晴らしいものまで生み出しちゃいました」
リーニャがつらつらと言葉を並べていく。 人の持つ、知恵と武器。 それは確かに人が劣っていた『力』を埋め合わせるための手段であり、事実それを用いて人はここまで地球上に大きく根を張っている。 そこまで考えたところで、俺は一つ気づいた事があった。
「なあ、リーニャ」
「どうしました、旦那?」
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