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「あ、旦那ァ!! アタシ新しい服が欲しいです服!!」
リーニャと再び街を歩いていると、店々のウィンドウから見える洋服を見ながらリーニャがそんな事を言ってきた。
服かぁ……確かに、こいつの服って家にあったのとネットとかで適当に買ったパーカーくらいしか無いもんなあ。 獣人と言ってもやはり少女、衣服に興味を示すのは当然の話だよなあ。 しかし、そうなると問題が一つ。
「まあ良いけど、試着とかどうするんだ? その尻尾と耳は」
「背中に刻まれた傷の痕を見られたく無いので……とか死んだ目で言って適当に凌げばいけませんかね?」
「もっと穏便な方法は無かったものなのか」
まあ事前に言っておけば見られる事も無いだろうけどさ。
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