獣人娘（仮入居）と旦那様 外伝みたいな何か

チラシには夢が載っているものです

片付けと洗濯を終え、外へ出る為の身支度を整える。　財布とスマホに、小さいものはリーニャがリュックに入れてるだろ。

「おーし、こっちは準備出来たぞ、そっちも大丈夫？」

振り返ると、スカートとパーカーを着たリーニャが床に仰向けに寝転がりこちらへ両手を伸ばしていた。　ちょっとワクワクしてる顔がなんかいらっと来た。

「はい！！　いつでも何処からでもバッチ来いですよ旦那ァ！！！」

「何しようとしてんだ馬鹿」

「プロレスごっこです！！！」

「しねーよなんでこんな朝から盛るんだよ！！」

「えっ、じゃあ夜なら……？」

「さっさと行くぞ」

「はい行きましょうさあ行きましょうだから旦那怒らないで目が怖い！！！」

仰向けの状態から即座に立ち上がり玄関に向かうリーニャ。　獣人族って危機を感じると、全員こんなに素早くなるのかな……なんて事を考えながらそれに続く。