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かろうじて動く目を体に向ける。
全身包帯だらけ。右足なんか宙にぶらさがってる。
『あっ。起きましたか?』
声のする方に目をやると知らない女。
『君は誰?』
『私は貴方が落ちてきた時に1メートル付近にいたんですよ』
失敗した。
もう、少し下を見て人気がいなくなったらにした方がよかった。
そしたら出血多量で死ねたのになぁ・・・
『…し。もしもーし』
あの女は僕の顔寸前まできていた。
『何?』
『いやぁー、考え事してたから阻止してみた☆』
『あぁ、楽しい?』
バカかこの女。語尾に星が飛んでやがる
『ぅん☆だってまた自殺しようとかバカな事考えたら気分悪いし☆』
めんどくせぇ女。
『つーか、なんで君はここにいるんだ?看護師でも呼んでくれ』
『あぁー、だって暇だから。』
女はそういいながらナースコールを押した。
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