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しばらくすると看護婦と医者が一人ずつ来た。
その間例の女は一人で話していた。もっとも、僕に話しかけていたのであろうが、僕はすでにあの女と話すのに疲れていた。あえていうなら顔もみたくないぐらい数分間で僕の体力を奪った。
『高沼さん起きましたか。』
『あぁ、はい』
ダメだ。しゃべる体力がもうないや・・・
『貴方は奇跡的に足の骨折と肋骨二本の骨折ですみましたよ。』
『はぁ』
『半年の入院が必要になりますけどね』
『はぁ、部屋の事なんですが、もう少し大きい部屋がいいです。それと、あの女を追い出してくれませんか?』
そぅ言い僕はあの女を指差した。
『・・・分かりました。』
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