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ーー
風が吹いて、木々をざわざわと揺らした。
散る葉が顔に当たりながら落ちていくのを感じる。
目を閉じ、手を合わせながら友に祈れば、会話できる気がした。
しかし友は現れない。近くに気配も感じない。遠い亡き地で今もさまよっているのだろうか。
「…アイリ。」
目を閉じたままで、友の名を呼ぶ。
今年も来たよ。元気にしてる?
なんて、下らない言葉を掛ける。
やっぱり返事は無くて、また来年も来るね、と言って目を開けようとした。
「リン!」
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