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「何とか言いなさいよ!」
「神戸さんかわ……」
「え?なに?私がなんなのよ」
ヤバ。心の声が出た。
「かわ……川上から桃が流れてきたらどうする」
「え?……ットそれは、そうねやっぱり近づいて……って何の話よ?」
かわいい。
「欲しいならあげるよあのプリント。私もう冊子で持ってたヤツだからいらないし」
「えっ、ほ、本当に!?」
もみ手で目を輝かせる。
神戸さんにこんな顔をさせるとは。
おのれ嵯峨め!くやしい。
「……どうかしたの?」
「はいや、何でもない。じゃ、私プリント持ってくるから」
しかめっ面を元に戻してそそくさと教室に戻った。
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