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スマホから大音量の音楽が響く。
心地の良い夢の世界から、現実世界の冷え切った部屋へと引きずり落とされた。
目を覚ますのと同時に気分は最悪になる。
眠気が強く、体がまだ布団から出るべきじゃないと訴えてくる。
けれど、今日は生憎の平日で、これから学校に行かなければならない。
鉛のように重たい上半身を持ち上げ、冷気にさらす。
「さむっ」
部屋のストーブにスイッチを入れ、その場で待機した。
「由美ー、ご飯できたよー」
お母さんの呼ぶ声と、パンの焼ける香が漂ってきた。
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