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「こ、ここは… 何処だ…お、俺は一体…お前は…だ、誰…」 俺のその声は、何も知らない恐怖で満ち溢れていて怯えていた。俺の横にいる男は俺の発言にびっくりしたのかやけに表情は驚いていた。 「お前ッ、まさか…」 それから、全く身に覚えがない、否、思い出せないのであろうことを話されある事実が発覚した。 俺は、自分や身の回りに関する記憶を『失った』らしい。 俺は、まだ名の知らぬ男から朝食を頂き、その後にはリビングのような広い空間に招かれた。 広い空間に俺と彼、その空気は重く、深刻で二人の間には沈黙が続いた。 暫く二人の間には沈黙が続いたが、その沈黙を破ったのは彼の方であった。 「記憶がなくなった…か…しょうがねぇ… あんな事があっちゃ、ショックが原因だろうな…白夜は慌てて記憶を戻そうとはするな時期に、嫌でも思い出しちまうだろうから… と、なると自己紹介…か… 改まってするのはなんか気が狂うな… 俺は、凌駕ーリョウガーだ。お前…白夜と同じ18歳。暫くはお前の面倒を見ることにする。分からないことは言え。教えてやる。」 彼、凌駕は柔らかく、優しく笑みを浮かべ俺に右手を差し出した。俺は何となくこの手を取らなければいけない。この手を取らなければ俺はいつか、必ず後悔するという予感がよぎり、無意識にその手を取った。
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