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「君たちのあまりの仲の良さに、尾ひれがついて、収支がつかなくなってきたよ」
主上が皮肉る。
ミヤがむすっとする。
リーナはミヤを見つめる。
くるりと主上に顔を向ける。
「なりますよ。候補でも、宮妃でも」
リーナが続ける。
「条件があります」
「また、腹話術か?」
後ろに控えていた将皇が問う。
「腹話術?」
ミヤがリーナの手を放す。
「まさか」
入れ知恵しただけ。
「不在の皇妃と私が話をする機会を下さい。」
「ミヤと一緒に村に里帰りさせて下さい」
リーナがいたずらぽく微笑む。
「悪いね」
ミヤがいたずらぽく微笑む。
「ウチのだけ引っ張り出されるのは」
「困るんで」
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