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御所の研究室に行くために服を着替える。机に自分宛の封書を見つけて開封する。
大祭で出会った女の子のおばあさんからだ。
大祭から戻ってすぐに手紙を書いた。
彼女の様子に変化はないか?と尋ねた手紙の返信は、彼女の元気な様子と、二人の近況、気にかけられていることへの感謝が綴られていた。
手紙はミヤにも読んでもらうために、カバンに入れる。錫杖とそろばん、昨日班長のツガモが苦戦した案件の詳しい計算方法を記入した大判の用紙、これは壁に貼るためのもの、もカバンに入れて足早に御所に向かう。
学校が終わったらバイトに向かう大学生のようである。もちろん、給金は出てるのでバイトとおなじなのだが。
執事が御所まで馬車で送ってくれる。
シーアノ宮の使用人でもある執事と一緒であれば、顔パスで御所に入れる。
ミヤの車で迎えに来てもらうこともできるが、なんだかものものしく迎えられるのも面倒で、行きたい時に執事に送ってもらう方がいい。
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