10月1日①

4/31
215人が本棚に入れています
本棚に追加
/143ページ
…シオくんが小学生の頃から私の事を性的な対象物としてみていたなんて、信じられない。 私が困っていたらいつも助けてくれて優しくて、勉強も教えてくれたシオくん。 学校でも、口数は多くないけれど誰からも好かれて自然と周りを引き込む魅力的なオーラを持ったシオくん。 いつも穏やかで、乱暴な事とか残酷な事とは真逆のところにいたシオくん。 この5年間にもし彼に何かがあって劇的に変化したのなら、まだ少しは救いがあるかもしれない。 けれど、彼に見せられたガラケーの中のシオくんとわたしは、紛れもなく小学6年生のシオくんと私だった。
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!