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途端、真希ちゃんの目が輝く。
「え!!
まじでー!!
わたしも莉乃も花高だよ!
うそー!うちの小学校出身で花高行ってるの、わたしと莉乃とあとナナの隣に住んでるんでた高瀬だけだよ!
一応、進学校で偏差値高いからさー!」
えへん、と真希ちゃんは威張るポーズをとった。
横にいる莉乃ちゃんにゲンコツを食らう。
え!?
シオくんも?
同じ高校なんだ…
お父さん、何で教えてくれないの??
…単に知らないだけかもだけど。
もちろん、莉乃ちゃんと真希ちゃんと同じ高校なのも凄く嬉しいが、シオくんと同じ高校に通えるなんて夢みたいだ。
「高瀬くんも…?
そーなんだ…高瀬くん元気かな…?」
思わず2人にシオくんの事を聞きたくなった。
「高瀬ねー…昔から勉強できてスポーツできて、唯一私らが通ってた中学から花高の推薦勝ち取ったのアイツだけど、相変わらずスカしたヤツよ!!」
真希ちゃんは、ふん!と鼻を鳴らしながら言った。
「まぁまぁ、真希!花高の推薦狙ってたあんたからしたら、高瀬に負けて悔しいのは分かるけどさ、わたしもあんたも同じ花高行けてるんだから良しとしようよー!
それより、よくうちの高校に転入なんてできたよね?
もしかしてナナ、緑ヶ丘高等学校に通ってた?
緑ヶ丘と花岡高校は姉妹校だから、偏差値とか授業の内容とかほとんど一緒だよね?」
「うん、緑ヶ丘に通ってた!
2人と一緒なんて本当に嬉しい!」
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