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終始嬉しそうな凛の顔を見ているだけでこっちまで嬉しくなってしまうのは、ボクが凛の事を大好きだからだよね。
むしろ、凛もボクのことを好きだって言ってくれてから、その気持ちが胸の中から溢れてこぼれ出てきそうで、怖いような、勿体無いような変な感じだ。
「はぁー、美味しかった。やっぱり優羽が作ってくれるハンバーグ美味しい・・・。」
「それはどうも。」
以前と全く変わらない材料で、全く同じ作り方しかしてないけど、そこまで凛が気に入ってくれてるなんて、嬉しいな。
あまり褒められることには慣れていないからか、どうしてもそっけない返事になるんだけど、凛はそんな風に受け取らなくて。
「別に照れなくてもいいじゃん。」
意地悪そうな可愛い顔をしながら、うりうりと頬を指先で突いていじってくるし。
この子の方が本当にお姉ちゃんなのか、疑いたくなる時もあるけど、まあ、普段生活してる中で、やっぱりボクってこの子に比べたらほんのちょっとだけど、子供っぽいのかなって思うことはあるし、そうなんだろう。
「あまり褒められるっていうのに慣れてないからさ、そりゃあ、照れるよ。」
「ふぅーん。」
ボクが正直にそう言うと、より一層先よりも口角を上げた意地悪な顔のお姉ちゃんはボクの頬を突いて、上機嫌だった。
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