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「優羽、ねぇ、起きて。ねぇってば。」
「ぅーーん、なに・・・りん。」
「あたしの携帯、知らない?」
あたしのけーたい?
けーたい。けーたい。
いや、けいたい、携帯か。
昨日、何故かあの後結構遅くまで意地悪虫に寄生されていたどこぞのお姉ちゃんは、妹にちょっかいを出し続けた。
今日は、つまり昨日でいう明日は、バイトもあるからなるべく早く寝たいんだって言ってもなかなか寝かせてくれなくて、珍しくボクの方が遅く起きた。
「りんの、携帯、だっけ?」
「うん。知らない?」
「今おきたばかりだし、見てはないけど?」
「・・まぁ、そうよね。」
それだけ言うと凛は、ボクから離れて違うところを探しに行ったみたい。
いまいちまだ覚めきっていない頭で考えてみるけど、いつも置いてる場所はもう探しただろうし、むしろ直ぐに見つかるところだから探す必要がないしな・・・。
ぅーん・・・・。そこにないってことは、普段滅多に置かないところ、か?
でも、そんな場所あったかな・・・。
んで、その置いた場所を忘れてるってとこかな?
「ふあ〜、ぅん。ねむい。」
凛、向こう行ってて良かった。
今の聞かれてたら多分背中に平手打ちもらってただろうから。
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