ネコのコトノハ

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だけど、結局捨てられ、裏切られた。 理由は解らない。だけど、あの者たちは彼女を捨てた。 だから、より恨みは激しくなった。 そして、最後はあの者たちによって殺された。 だから、より怒りは激しくなった。 「君たちのような命を奪われた小さき者たちが……もし彼らに復讐する機会を与えられるならば」 私は目の前に広がる100を超える山々を見つめて呟く。 「彼ら“人間”はこの大地からすぐさま駆逐されると思うよ」 それでも……機会が与えられればの話だけれど。
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