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自分の中にもう一つ命が宿るとき。
私は私ではなくなる気がした。
元々、中高生の頃から子供が苦手だった。
扱い方がわからなかった。
それに、こどもはお世辞なんて言わない。
無垢な心で、無垢な瞳で判断するから。
ただでさえ周りの顔をみなければ
自分の行動も決めれない私は
子供たちから「人間失格」の烙印を押される。
否定されると感じていたから。
だから、私は大人になっても
子供を産んだりしない。
そう思っていた。
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