第3章

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追い詰められていた。 力もほとんど失っていた。 突然目の前に開いたポケットに、 抗うことも出来ず落ち込んでしまった。 自力ではここから出られない。 精神エネルギーのブラックホールのような場所だ。 閉ざされていて……ひどく特異。 そう言うと、 晴明がシニカルな笑いを見せた。 「そうだな。 視えるものにとっては酷い場所だよ、 この都は」
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