3人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
片肌をはだけられて、
白い胸に唇が落ちる。
「……ッ!」
胸に淡く色づく突起を含まれて、
紗羽が大きく仰け反った。
瞬間。
どくりと大きな波が身体から流れ出て。
目の前が暗くなった晴明が、
紗羽の背を抱きしめた。
「だめ……止めて」
力なく紗羽が抗う。
こんな風にエネルギーを注がれても、
乾いたこの身が潤うに足りるはずもない。
晴明にもそれは分かっていた。
いっそ身体を繋ぐしかないかと紗羽の瞳を覗き込む。
「……死んでしまうよ」
「大丈夫」
晴明が優しく笑って、
紗羽の髪を梳いた。
いや、
と抗う言葉は晴明の唇に吸い込まれて。
強く吸われた舌の根が甘く痺れる。
紗羽の腕が縋るように晴明の背に回った。
最初のコメントを投稿しよう!