特別な空間で彼女を見つめる

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小さくなっていく彼の飛姿を見送って思う。 彼女は風を恨まないだろう。 来ない彼を待たないだろう。 ただ凛と。 美しい背中で。 『逢いたくなったら来てね。 疲れたときにはスカートの影で、 風を避けてほんの少しでも眠りなさい。』   BGMはメロウな歌。 妄想の中でちょっと泣いた。 北港の方を向いて、 13階のビルの上から彼女は何を待つのだろう。 美しい背中を持った像が、 思考を持たないとなぜ言える? 〈 fin 〉 ■Today 's Favorite sound■ Don't break my heart./cinnaboon
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