第2章~何が起きたのだろう・拓哉の章~

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第2章~何が起きたのだろう・拓哉の章~

俺は彼女の由佳莉を待っていた。 スマホの着信音が鳴り、スマホをポケットから取りだして、スマホの画面に視線を移すと、画面には由佳莉からの着信を知らせる画面となっていて、俺は電話にでた。 電話にでると、いつも聞きなれた声が電話の向こうから聞こえ俺は、その声を聞き、自然と笑顔がこぼれているのに気付き、回りが気になり思わず、俺の前を行き交う人たちを見渡しながら、由佳莉との会話を続けた。 「ごめん私…残業になって待ち合わせ時間に間に合わない…」 そう由佳莉は言い俺は由佳莉に。 「いいよ…ずっと待っているから…」 そう伝え、すると由佳莉は、申し訳ないという様に。 「ごめんね…出来るだけ早く行くからね」 そう言って電話を切り、俺はスマホをポケットにしまうと。 「寒いな~」 そう呟くと、ここで待つよりも、何処か暖がとれる場所、スタバとか喫茶店とか探して、由佳莉が来るのを待つ事にして歩き出した。 歩きながら俺は今回の歴史研究家失踪の事を考えていた。 (本能寺の変以降の歴史で史実とは違う歴史が存在する…それを調べ始めた歴史研究家たちが次々に失踪して行方不明となっている…歴史研究家たちは津田信澄に関係があると考えて皆が津田信澄について…そして津田信澄の義父の磯野員昌を調べ始めるとことごとく失踪して行方不明となっている。それがあの三崎明日香と三崎浩司の従兄弟と接触してからという事が今回の調べでわかった。それはフェイクを入力した俺のパソコンのファイルに保存した。俺も三崎明日香と三崎浩司の従兄弟に接触した。俺にも何か起こるのか?) そう俺は考えた。 そう考えていると…。 それは突然、起きたのである。 俺の目の前に眩い光が発光、俺は眩しさから右手を自分の顔の前にかざして、目を細めて、その光を俺は見ていた。 しばらく、その眩い光を見ていると、気付けば俺は、その眩い光に包まれていて、そして何かの気配を自分の周囲に感じたかと思うと、俺は意識を失っていた。
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