第2章~何が起きたのだろう・拓哉の章~

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自分がいる場所が何処なのか、手掛かりを探す俺は、どれくらい歩いただろうか、目に飛び込んでくる物は、どれも古い時代の物、人もそうであり、ここが何処なのか、俺は何処に紛れ込んでしまったのか、俺は困惑していた。 そんな中、俺は何時からか逆に俺の方が、すれ違う人々から注目されている事に俺は気付いたのである。 その人々の視線からは、明らかに自分たちとは違う格好をした俺を見て、何者かという目、物珍しいものを見る目、さまざまな視線が俺を襲っていて、俺は人々の視線に気付き。 (回りは時代劇を思わせる格好…どうも撮影なんてものでもない感じがするな…まさか本当にタイムスリップなんて事が俺に起きたなんて…まさか…そんな馬鹿な…) そう思いながら俺は、自分の身なりを確認してから。 (例えば…タイムスリップなんて事が俺に起きているなら…この格好が物珍しくてすれ違う人たちは…俺を見ているのか…まさかな…) そう俺が思っていると、前方から来た厳つい如何にも、物怖じしないような男が、俺に近付いて来るのが見え、そして、その厳つい男は俺の目の前まで来ると、俺の頭の天辺から爪先までをマジマジと見てから。 「お前、何者だ可笑しな格好をして、この辺りじゃあ見かけね顔だな」 そう厳つい男は俺の顔を覗き込み質問して来た。 俺は、厳つい男の質問に、どう答えるべきか悩む。 それも、その筈で俺も自分が置かれた状況を把握できずにいて、何て答えればいいのかわからず、そして俺は頭をフル回転させて、答えを探すが答えが見つからない、そんな俺に厳つい男は。 「なんだお前…?」 「オイラのいっている事がわからねのか?」 「もしかしてお前…噂に聞く異人か?」 「そうだなお前の格好といい…オイラが訊ねた事に答えられない事といい…そうなんだな?」 と、矢継ぎ早に質問して来た。 そんな中、ふと俺の頭にある事が過った、それは俺が何者なのか、俺が何処から来て何処へ行こうとしているのか、わかない記憶を失った人物を演じて見よと、誰かが俺の頭の中で叫んだように、その言葉が頭の中を過ったのである。
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