第2章~何が起きたのだろう・拓哉の章~

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俺は和尚について歩きながら。 (あれは何だったんだろうか…?あの時、太郎丸という厳つい男に話しかけられた時、俺の頭の中に響き渡ったあの声の通りに俺は、行動したら、人々に囲まれ、この和尚が現れて今、俺は和尚に連れられて和尚が住職を務める寺に向かっている…?) そう考え更に俺は。 (このまま記憶喪失を装う…しばらくはそうしていた方がいいのかな) そう俺は考えをまとめ、そんな考えをしている間に寺に到着した。 聞けば、和尚は法名を天祥といい、近江高島郡にある法華宗の寺の住職である事がわかり、俺が今いる場所、この寺がある近江高島郡の領主は、織田信長の甥である津田信澄である事もわかり、つまり俺は、戦国時代にタイムスリップしたという事もわかったのである。 天祥のあとに付いていき、寺の門をくぐり境内を進み、そして天祥が普段、暮らしている本堂の奥に設けら場所、幾つかの部屋がある場所に、俺は案内され、その部屋の1つへと、俺は天祥に招き入れられた。 そして天祥は、寺に務める坊主たちを呼び、その内の1人に飲み水を用意させ、俺前に置かれた。 「さあ飲みなさい。寺の裏山にある恵みの湧水じゃ。その湧水は人々の心に安らぎとやる気を与えると古くから言い伝えられた湧水じゃ」 そう言い、天祥は俺に湧水を勧め、俺は勧められるがままに、その湧水を一口飲んで見たら、その瞬間、一口飲んだだけなのに、体中になんだか力がみなぎり、心が不思議と安らぎ、俺は心身ともに落ち着き。 「不思議です…何だか落ち着き体中から力もみなぎってくる感じがします」 そう言い、そんな俺に天祥は。 「さようか…ならば良かった」 そう言ってから。 「皆を紹介しよう」 そう続けて、集めた坊主たちを天祥は、俺に紹介し始めた。
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