王子さまとエメラルドのひとみのひめ

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 ぼくがまだもう少しおさなかったころ、 母さんがこもりうたがわりにきかせてくれた、 デイヴァロウクへえんせいに行った王子さまの物語が、 ぼくの頭からはなれないでちゅうをただよっていた。 王子さまはそれからいばらをやきはらい、 いばらの向こうへ押しやられた民らをかいほうして、 肌の黒くてエメラルドのひとみのとても美しいおひめさまにお礼をたくさん言われて、 その子とけっこんしたんだっけな。
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