13人が本棚に入れています
本棚に追加
/163ページ
時が変わって薄着では耐えられなくなった時、今度は私から言ってやった。
「好きって言えるの?」
おかしいじゃない。
こっち向いたかと思ったらいたずらに笑ってさ、言ったよね?
「さぁどうでしょう」
もう絶対答えてなんてあげないんだから。
巡り巡って三度目の花咲く頃に、突然あなたは私を見なくなった。
いつまでもいつまでも、信じて待っていた。
大きな悪魔と大きな虚構に騙されないように、押し潰されないように、そして、決して涙を流さないように。
耐えに耐えに耐えた時。
夢を見た。
最初のコメントを投稿しよう!